グスクとは

そもそもグスクって?

グスクとは沖縄に数多くある史跡の一種で、良く『城』の字が当てられています。
実際、世界遺産に指定されているようなグスクは石垣で堂々とした城壁を巡らせている物ばかりですが、そういったものはごくごく少数で、大抵のものは高台の上に申し訳程度の石積みが囲んでいたり、石積みが無く岩を利用したものも多数です。
そういった小規模なものも含めると沖縄本島でも300ほどあるといわれています。
これだけの数ですから、かなりの数が山林に埋もれています。

グスクの語源

「グ」が石、「スク」が囲った場所。
「石で囲った場所」を指すとされ、もともと城郭を表す言葉では無かったといわれています。
それはグスクの由来、変遷にも現れています。

グスクの変遷

そもそもグスクの起源については諸説あり、かつて研究者の間で城郭説と聖域説と別れての論争があったようですが、今では聖域としてのグスクから発展して城郭としてのグスクになったというのが一般的な認識のようです。
ですので、本来は城とグスクは別物といえます。
今のところグスクの主な性格はこういったものがあります。
城郭グスクは発展していく上で、按司(アジ)と呼ばれる権力者の拠点として利用されました。そういった物は石塁のような石積みや土塁、堀切などで防備を固めたものも少なくありません。
世界遺産に指定されているようなものは大抵こういった類の物です。
聖域もともとグスクは集落の中心的な存在として始まったと見られているようです。それから城郭に発展したものもありますが、そうでないものは集落の信仰の対象として残されたものもあります、そういったものは城郭を思わせるようなものはありません。中には墓として利用されているケースもあります。
(例)ミントングスク、フェンサグスクなど
集落拝所や御嶽を中心に集落が発展した際に、集落全体が防御的性格を持ったものとして存在したものもあるようです。
(例)稲福上御願遺跡(山グスク)など
住居権力者の拠点としてのグスクが多いですが、中には落ち延びたもののや下野したものの住居としてのグスクも存在します。こちらも遺構が残っていることは少ないです。
(例)安次富グスク、知名グスクなど
その他なかには性格が良くわかっていないものもあります。また、尚氏による統一後は倉庫や国防施設してのグスクも築かれました。
(例)御物グスク、三重グスクなど
大まかな変遷としては聖域としてのグスクを中心に集落が発展し、防御的集落に発展するか、さらに城郭にまで発展したといったところでしょうか。
また程度の差はありますが、ほとんどのグスクが聖域としての性格を備えているといえます。

グスク巡りの注意点

グスク巡りを行う際には注意するべき点があります。
・ゴミを捨てない−当たり前ですがグスクは文化財であす。また地域の聖域であることが多いです。そうで無くともゴミを捨てるのはマナー違反です。
・なるべく肌を露出しない。−大抵のグスクは山林の中にあります。藪が酷い場所もあり、一年中蚊がいる場所もありますので、肌を露出しない方が望ましいです。
・ハブ注意−沖縄で山林といえばハブです。冬は出現する確率は低いですが、一年中被害はあるようです。雑草の丈の高いところ、藪がひどいところはなるべく避けましょう。

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